「海賊と呼ばれた男」

20130817_350421巨大企業にもかかわらず株式非上場を、サントリーや竹中工務店とともに貫いていた出光興産。
2006年に東京証券取引所第一部に上場、2014年6月現在で資本金1086億円(株価2,200円)。売上高は5兆350億円、従業員数8750人。

これほどの巨大企業をたった一代で作り上げてしまった主人公の話なので面白くないはずはなく、文庫本発売とともに購入し、上下刊、一気に読んでしまった。

物語の途中、官僚と業界団体の癒着への挑戦や悪質ともいえる嫌がらせを受けながらも、自社の倫理観を貫きつつ、大英帝国イギリスを相手にした日章丸での大博打など、殖産産業である石油業界の変遷が面白い。

さらに昭和40年代の石油ショック。私はまだ小学生だったが、あのときの買占め騒動の経済的な解説が勉強になった。

まさに、主人公を中心とした全世界の石油をめぐる争いという大きな背景もあり、今後は原子力や自然破壊、地球温暖化などの問題でますます壮絶なものになっていくのであろう。

「高いものを高く売る」のか、「高いと思われるものを企業努力で安く売る」のか、企業にとって賛否両論なると思うが、この作品はあきらかに後者の物語り。

この主人公 国岡鉄造のモデルとなった出光佐三氏、外国人から「リアル・ラスト・サムライ」と呼ばれていたそうだが、この男の生き様は胸を打つ。

ただし、現在、まねしたら絶対に潰れる(潰される)かも・・・。

daihyo

投稿者プロフィール

地場の自動車ディーラーの株式会社ホンダクリオ徳島にて、営業・マーケティング・支店運営責任者を歴任。米国の先進的営業手法教育プログラムPSS(プロフェッショナル・セリング・スキル)を体得し、商圏が小さいにもかかわらず大都市圏のライバルを抑え、中四国地域販売台数トップセールスに5年連続輝く。平成2年家業大表建設株式会社(現社名:ダイヒョウ株式会社)に転職。専務取締役歴任後、代表取締役に就任。平成10年インターネットに出会い、日興証券のエンジェルキャピタルを得た株式会社アルファベティックアクション(現在、株式会社KSKアルパ)のシステム開発に参画する。以降、インターネットマーケティングの研究と各種携帯電話ソリューション事業を展開。2005年11月に、高齢者向け賃貸住宅コンサルティング、アパマン経営コンサルティングなどの各種コンサルティング事業を手がける有限会社ウェルライフ徳島を設立。同、代表取締役に就任。現在、全国のクライアントの個別コンサルティング及び小口不動産証券化ビジネススキーム構築のために全国行脚を積極的に展開中。昭和37年徳島県徳島市生まれ。血液型O型。

この著者の最新の記事

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

RSS 私たちにちょうどいい家プロジェクト

RSS KINOUCHI TOSHINORI TV

  • 抜け出せなくなる前に・・・! 2016年1月10日
    相田みつを先生の語録に、「トマトはトマト、トマトをメロンに見せようとするからダメ」というのがある。人生を生きて […]
  • 詐欺師を見極める方法! 2016年1月8日
      あなたは、”詐欺師”って、何で人を騙すか知ってますか・・・? まず、相手をしっかりと理解すると、おのずとい […]
  • 「根抵当権」とは? 2016年1月8日
      「銀行取引」において、「銀行」と「企業」の間で「融資」と「弁済」が繰り返し行われているのが普通です。この「 […]
  • 2015年はお世話になりました! 2015年12月29日
    平素は格別のお引立てを賜り、厚く御礼を申し上げます。 年末年始の営業日を下記のとおりご案内申し上げます。 年末 […]
  • GIVE(与える)&TAKE(与えられる) 2015年11月24日
    人間関係の基本は"GIVE(与える)&TAKE(与えられる)"・・・。 いわゆる日本人が大好きな「一宿一飯の恩 […]

RSS ZERO-CUBE工事ブログ

ページ上部へ戻る
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。