変革期に現れるヒーローの行方

毎週楽しみにしているNHK大河ドラマ「龍馬伝」を視ていると、土佐藩主山内容道と土佐勤王党武市半平太の牢獄でのシーンの中で、近藤正臣氏演じる容道が大南南朋氏演じる半平太に向かって「おまえが長宗我部の下士(下級武士)でなければ・・!」というくだりがあった。それは、ドラマの中でクローズアップされていた武士の階級の話で、上士(上級武士)は山内家付きの侍であり、一方の下士(下級武士)は元々地元にいた長宗我部付きの侍のことである。今年年初のドラマの最初の方でもこの問題は大きく取り上げられていたので、昔、四国全土を統一していた長宗我部氏について調べてみることにした。

長宗我部氏の祖先は、豪族である蘇我氏の子孫であるという説と中国秦王朝の始皇帝の子孫の後裔とする説がある。長宗我部氏の初代は、平安時代末期から鎌倉時代初期だと言われ、戦国時代初頭、豪族の勢力争いで敗れて一時は滅亡したようだ。その後、土佐中村に逃れた長宗我部国親が長宗我部家を復興する。そして国親の子の長宗我部元親の時代に、長宗我部家は最盛期を迎える。1575年に土佐を統一し、今の愛媛県の伊予国、徳島県の阿波国、香川県の讃岐国と攻め上り、1584年に四国全土を制圧する。しかし、翌年、羽柴秀吉の四国攻めのために長宗我部家は土佐一国を領する大名に没落する。その後、家の中は跡継ぎ問題でゴタゴタが続いたようだ。

1599年に家督を継いだ長宗我部盛親は、1600年の関が原の戦いで西軍に関与する。しかし、西軍が敗れたため、所領を没収されて改易となる。その後、1615年の大阪夏の陣でリベンジを計るも再度敗戦し、長宗我部盛親およびその子まで斬首されて長宗我部の直径は途絶える。その後、盛親の弟が他家へ仕え、また、帰農し、長宗我部家の血を現在まで続かせていると言われている。

おそらく、その長宗我部家に仕えていた家来の子孫が武知半平太であり、また坂本龍馬であったのだろう。オーストラリアに住む先住民をアボリジニ、アメリカの先住民をインディアンと言うのと同じように、関が原の合戦で勝利した徳川家康側についた元豊臣秀吉家臣山内一豊が土佐に乗り込んだ時の先住民が長宗我部の残党であり、後の下士となったということだろう。

話は変わるが、幕末に京都の治安にあたった武知半平太などの尊皇攘夷派の敵である新撰組のほとんどは、武士になりたかった農民出身の武士がほとんど。幕末や明治維新の混乱期は、今まで長い間しいたげられてきたきた人達が躍進する時代であると言える。しかし、そのような時代に名前をとどろかせた人達のほとんどが哀れとも言える最後を迎えている。坂本龍馬は33歳で暗殺され、西郷隆盛は西南の役で自決。新撰組の近藤勇は斬首、土方歳三は戊辰戦争で戦死。現在の変革期。つい、ライブドアのホリエモンの姿とダブってしまう。

daihyo

投稿者プロフィール

地場の自動車ディーラーの株式会社ホンダクリオ徳島にて、営業・マーケティング・支店運営責任者を歴任。米国の先進的営業手法教育プログラムPSS(プロフェッショナル・セリング・スキル)を体得し、商圏が小さいにもかかわらず大都市圏のライバルを抑え、中四国地域販売台数トップセールスに5年連続輝く。平成2年家業大表建設株式会社(現社名:ダイヒョウ株式会社)に転職。専務取締役歴任後、代表取締役に就任。平成10年インターネットに出会い、日興証券のエンジェルキャピタルを得た株式会社アルファベティックアクション(現在、株式会社KSKアルパ)のシステム開発に参画する。以降、インターネットマーケティングの研究と各種携帯電話ソリューション事業を展開。2005年11月に、高齢者向け賃貸住宅コンサルティング、アパマン経営コンサルティングなどの各種コンサルティング事業を手がける有限会社ウェルライフ徳島を設立。同、代表取締役に就任。現在、全国のクライアントの個別コンサルティング及び小口不動産証券化ビジネススキーム構築のために全国行脚を積極的に展開中。昭和37年徳島県徳島市生まれ。血液型O型。

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