「自分の意のままになる喜び」

昔、ホンダで自動車を売っている時に、あるお客さんが「自動車は大好き!家内や子供は思い通りにならないし、仕事なんて最低だ。しかし、自動車だけは自分の意のままに動かすことができるから楽しい!」と言ったことがある。

確かに、自動車はハンドルを切った角度だけ進路を変えるし、マニュアルミッションとクラッチ、アクセルを駆使すれば、ドリフトだろうが負い抜きだろうが自由自在である。

そして、いい車とは、自分のドライビング・テクニックと相性がよく、操るとおりに動いてくれる車である。

このように意のままになる自動車は、このお客さんのようなマニアにとって、人間に、直感的な快感をもたらしてくれる。だから、あのお客さんは、その喜びを与えてくれる自動車を大好きだと言ったのだろう。

しかし、世の中は、自動車のように意のままにならないことが多い。

たとえばゴルフ。
体力のほかに知的な身体的技術も必要なこの競技は、計算どおりなかなかカップに球を沈めることはできない。
自分の思い通りのプレイで、思い通りのスコアを出すためには、相当の練習と習熟、そして根気強さが必要である。

しかし、そのような難しいゴルフにしても、意のままになる段階にいたった時、初めておもしろさというものがわかってくるものだ(私はまだその域に達していないが・・)。

人生のおもしろさも、詰まる所、同じかもしれない。

道具や物事を通じて、自らの意思が表現されていくことにおもしろさがある。
そのように考えれば、芸術家という職業は、このおもしろさに取り付かれ、魅入られ、表現方法を追求し続けている職業であるように思う。

別に、芸術家でなくても、人は、このおもしろさを子供の時から遊びを通じてよく知っている。

運よく自分がしたい仕事につけた人は、人生そのものに人間的な喜びを得ることが出来ている。

しかし、その一方で、自分がしたい仕事に就けなかった人は、練習と習熟、そして根気強く、深く仕事にかかわっていくことで、人間的な喜び、すなわち自己実現につなげていくしかない。

どんなにその喜びを得るまで時間がかかったとしても、仕事に対して、熱い熱意を継続すれば、人間的な喜びを得ることができるような気がする。

daihyo

投稿者プロフィール

地場の自動車ディーラーの株式会社ホンダクリオ徳島にて、営業・マーケティング・支店運営責任者を歴任。米国の先進的営業手法教育プログラムPSS(プロフェッショナル・セリング・スキル)を体得し、商圏が小さいにもかかわらず大都市圏のライバルを抑え、中四国地域販売台数トップセールスに5年連続輝く。平成2年家業大表建設株式会社(現社名:ダイヒョウ株式会社)に転職。専務取締役歴任後、代表取締役に就任。平成10年インターネットに出会い、日興証券のエンジェルキャピタルを得た株式会社アルファベティックアクション(現在、株式会社KSKアルパ)のシステム開発に参画する。以降、インターネットマーケティングの研究と各種携帯電話ソリューション事業を展開。2005年11月に、高齢者向け賃貸住宅コンサルティング、アパマン経営コンサルティングなどの各種コンサルティング事業を手がける有限会社ウェルライフ徳島を設立。同、代表取締役に就任。現在、全国のクライアントの個別コンサルティング及び小口不動産証券化ビジネススキーム構築のために全国行脚を積極的に展開中。昭和37年徳島県徳島市生まれ。血液型O型。

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