「一方が死んでしまってからの夫婦関係」

昨夜、故人 伊丹十三氏監督デビュー作「お葬式」が放映されていた。
自身、この映画を見るのは確か3回目である。
一見、タブーとも言える題材を取上げた映画であるが、視る時の自分の年齢によって注目することが違う。
今回は、最後に主人公たちがゴミを黙々と燃やすシーンが印象的だった。「人を燃やす(火葬)」のと「ゴミを燃やす」。同じ燃やすという行為であっても、それまでの人を絡めた手続きがこれほどにも違うということを表現したのであろう。
また、この「お葬式」というイベントに加味されている性描写や夫婦の絆なども感慨深い。
「お互いが生きている間の夫婦関係」と「一方が死んでしまってからの夫婦関係」を語った、最後の菅井きんの言葉が印象的。

よく、死に残るのは女性の方が良いと言われている。確かに、男性が死に残った場合は惨めだ。
私の住む地域には、一人暮らしのおばあちゃんが沢山いる。そのおばあちゃん達の多くは、住むところはあるものの年金だけでほそぼそと生活しているようだ。
しかし、女性はある意味でたくましい。
昨日、家内が不在だったので、洗濯やアイロン、子供の食事の用意をしてみたが、どうも母性本能や見返りを求めない愛とは無関係らしく、その大変さが身にしみた。
とても家内のようにはいかないとつくづく感じた。
まして、自分だけが生き残った場合、食事や家事も含めて惨めな生活になるのは十分想像できる。
仕事ができるうちはまだ生活に張りもありなんとかなるだろうが、それもリタイヤした場合、ナニを寄り拠に生きていけばよいのか・・?
心配極まりない・・・。

伊丹十三監督は、それまでタブーとされてきた宗教団体や反暴力団体、税務当局と脱税などのテーマを取上げている。
自殺とされているその不可解な死に方は、「自らの不倫報道に対する反抗」とか「宗教団体に殺された」、「暴力団の報復」などが噂されている。
もし、仮にこの監督が生きていたら、今の日本で、どのような映画を作っていたのかと思わず連想してしまう。
今度は機会を設けて愛媛県松山市にある「伊丹十三記念館」に、是非、夫婦で行ってみたい。

daihyo

投稿者プロフィール

地場の自動車ディーラーの株式会社ホンダクリオ徳島にて、営業・マーケティング・支店運営責任者を歴任。米国の先進的営業手法教育プログラムPSS(プロフェッショナル・セリング・スキル)を体得し、商圏が小さいにもかかわらず大都市圏のライバルを抑え、中四国地域販売台数トップセールスに5年連続輝く。平成2年家業大表建設株式会社(現社名:ダイヒョウ株式会社)に転職。専務取締役歴任後、代表取締役に就任。平成10年インターネットに出会い、日興証券のエンジェルキャピタルを得た株式会社アルファベティックアクション(現在、株式会社KSKアルパ)のシステム開発に参画する。以降、インターネットマーケティングの研究と各種携帯電話ソリューション事業を展開。2005年11月に、高齢者向け賃貸住宅コンサルティング、アパマン経営コンサルティングなどの各種コンサルティング事業を手がける有限会社ウェルライフ徳島を設立。同、代表取締役に就任。現在、全国のクライアントの個別コンサルティング及び小口不動産証券化ビジネススキーム構築のために全国行脚を積極的に展開中。昭和37年徳島県徳島市生まれ。血液型O型。

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